THE WHITE STRIPESアルバム感想

The Strokesにはじまるガレージ・ロックブームの中でも、Franz Ferdinandと並んで高く評価され、人気を博しているWhite stripes。ベースラインまでもを排除し、徹底的にシンプルなサウンドを聞かせてくれる。




1.Fell in love with a girl
2.Dead leaves and the dirty ground
3.I'm finding it harder to be a gentleman
4.I can learn
5.Offend in every way
          /17曲
White Blood Sells 54
2002年 3rdアルバム
彼らの人気が大爆発したサード。男性と女性、スリーピースどころかたったの2人で繰り出されるサウンド、というのが何を差し置いても珍しい。 このアルバムでも、18ある楽曲は殆どがギター+ヴォーカル+ドラム、またはギター+ヴォーカル+ピアノという構成で、それぞれ2〜3分と短い。しかしその徹底的なシンプルさに、逆に魅力を感じる人もおおいのだろう・・・・・・・・か?

シングルカットされた1曲目の
Dead leaves and the dirty groundの、ギター1色とは思えない音圧にいきなり圧倒される。そのままなだれ込む、60年代の雰囲気まんまのHotel yorda、彼らにしては珍しくピアノ、ドラム、ギターが良く融合しているI'm finding it harder to be a gentlemanも悪くはない。 そして4曲目のFell in love with a girlは、シンプルな疾走感がとにかく素晴らしい名曲! 因みにプロモは10点を点けてあげたい程の超名作です。映像作品に興味のある人は必見。
ここまでの4曲を聴いていると、独特でヘンなあのヴォーカルも、あれはあれでいいのではないか、なんて思わされます。    しかし・・・・・・・・・・・・・5曲目の
Expectingが意味不明すぎる.... なんか自分にはこんな曲聴いてる時間が無駄に思えて仕方ない、という感情がわいてくる。どうかんがえても単純すぎて、聴いていられません。6曲目も訳が分からず、音色の少ない7、8曲目も印象に残らない。

しかし、再びギターの荒々しいサウンドが爆発する、中盤のOffend in every way
I think I smell a ratで、個人的にはやや魅力を取り戻したと思えた。 だが・・・・・
12曲目の
Alminiumがまたしても全てをぶち壊す。 はぁ、忙しい私にはとてもこんな曲を聴いている時間はありません。。 聴いてると気持ち悪くすらなってくる。
その後もそれなりに色々な曲が流れてきますが、個人的にはどんどんベースラインが恋しくなるばかりで.... サウンドもここまでシンプルになると、ちょっときついです。バンドサウンドとは、もはや別物と言い切ってもいいでしょうね。 
アルバム全体を通しても、コード進行がG→Fを繰り返す曲が多いのが気になってしまいます。

ギターの腕は確かなので、エレキの音色が好きで好きでたまらないという人は聴いてみて下さい。私からはそうとしか言いようがありません。